中村勘太郎改め 六代目中村勘九郎襲名披露 二月大歌舞伎 昼の部 [着物で歌舞伎]
昼の部
一、歌舞伎十八番の内 鳴神(なるかみ)
鳴神上人 橋之助
所化白雲坊 亀 蔵
所化黒雲坊 男女蔵
雲の絶間姫 七之助
二、新古演劇十種の内 土蜘(つちぐも)
僧智籌実は土蜘の精 勘太郎改め勘九郎
源頼光 三津五郎
侍女胡蝶 福 助
平井保昌 橋之助
渡辺綱 松 江
坂田公時 巳之助
碓井貞光 児太郎
ト部季武 国 生
太刀持音若 宜 生
巫子榊 芝 雀
番卒藤内 勘三郎
番卒次郎 仁左衛門
番卒太郎 吉右衛門
天衣紛上野初花
三、河内山(こうちやま)
質見世より玄関先まで
河内山宗俊 仁左衛門
松江出雲守 勘太郎改め勘九郎
宮﨑数馬 錦之助
腰元浪路 隼 人
北村大膳 由次郎
高木小左衛門 東 蔵
後家おまき 秀太郎
和泉屋清兵衛 我 當
またまた観てからだいぶ時間が経ってしまった、、。
一、鳴神
歌舞伎十八番なんだけど実は始めて観ました。基本的に長らく孝夫・仁左衛門を追いかけて来たので観る機会がなかったんですね。
この日、一番印象に残ったのは雲の絶間姫を演じた七之助。花道に登場した瞬間そのヒンヤリとした美しさにゾクっときた。前回観た時よりも一段と痩せて見えたが、それがまた何やらそそるというか、、。
それにしてもこの演目、こんなにアダルトでいいワケ、笑? 橋之助は無邪気に40過ぎの童貞男を演じていたけどね、あまりにオヤジなエロネタ満載で見てるこっちが恥ずかしくなったわい。
ニ、土蜘
歌舞伎座さよなら公演で観た菊五郎の僧智籌実がもの凄く良くて心に残ったので楽しみにしていた演目。勘九郎は期待に違わず秘めたる暗黒の敵意を不気味に発し、体のキレの良さでまた菊五郎とは違うシャープな土蜘を演じてました。次に機会があれば今度は1階席で観たいな。
今回なんと言ってもゴージャスで、これが襲名公演なのだと印象づけたのが勘三郎、仁左衛門、吉右衛門という豪華オヤジ三人衆による番卒。勘三郎と吉右衛門が一緒に演じている姿は夜の部の鈴ヶ森同様感慨深いものがありました。
三、河内山
ニザ贔屓としてはなんつってもコレ。質屋の場では余裕のあるワルぶりがまた色気たっぷりで貢ぎたくなる男ぶり。ただ、この場は珍しくニザさまのセリフが怪しい場面が何度かあって、普段全くそういう所のない人なので驚きました。俳優祭の時も咳き込む場面があったりし、考え過ぎかなと思うけど4月まで連続出演の長丁場。心配っす、、。
そんなニザさまも松江候お屋敷からはサスガの名調子をきかせ、最後に花道を去って行く時の憎たらしさといったら!ハゲでもイケるという事が判明しました。この手の芝居で相手がニザさまとなるとさすがに勘九郎は影が薄かった。世話物やると現代人になっちゃうんだよね。
この日は襲名のお祝いだしフォーマルっぽい装いで行こうかとも思ったんですが、席が3階席なんでね〜。夜の部は初日に行ったんですけきれいどころの姉さん達をはじめ華やかな柔らかものが目につきましたが、それでも三階席で見かけた訪問着はちょっと浮いてると感じました。その格好なら一階席じゃね?って感じで。いや、もちろんお祝いの気持ちだからいいんですけど。
で、演目の「河内山」と言えば今回はやらないけど大好きな「雪暮夜入谷畦道」。あるいは、山中貞雄監督の傑作「河内山宗俊」で当時16歳の美し過ぎる原節子に降り積もる雪。雪のイメージなんです私にとっては。
つー事で夜に雪が降り積もっているように見える付け下げに番傘模様の洒落袋帯で出かけました。
そしてお約束の芝居後の酒場放浪記ですが、昼の部ってことで店がまだ開いていない時間なので、まずは「築地すし好本店」で腹ごしらえ。下手な居酒屋に入るより魚は美味しいしお酒も安い。
冷酒で乾杯〜。いい調子です!
その後は「パリのワイン食堂」へ。混んでて予約が入りにくい店ですが、タイミング良く席があいた。ラッキー!この時点でまだ7時。ここでワインをそれなりに飲んで、最後は芝居の半券があれば一杯目の泡ものがタダって事で最近良く行くビストロ「ヌガ」へ。
飲んだ飲んだ。付け下げだっつーのにつり革にぶら下がるようにして帰宅。イカンです。家に帰るまでが襲名披露公演だ。今週末の中村座は気をつけよう。
一、歌舞伎十八番の内 鳴神(なるかみ)
鳴神上人 橋之助
所化白雲坊 亀 蔵
所化黒雲坊 男女蔵
雲の絶間姫 七之助
二、新古演劇十種の内 土蜘(つちぐも)
僧智籌実は土蜘の精 勘太郎改め勘九郎
源頼光 三津五郎
侍女胡蝶 福 助
平井保昌 橋之助
渡辺綱 松 江
坂田公時 巳之助
碓井貞光 児太郎
ト部季武 国 生
太刀持音若 宜 生
巫子榊 芝 雀
番卒藤内 勘三郎
番卒次郎 仁左衛門
番卒太郎 吉右衛門
天衣紛上野初花
三、河内山(こうちやま)
質見世より玄関先まで
河内山宗俊 仁左衛門
松江出雲守 勘太郎改め勘九郎
宮﨑数馬 錦之助
腰元浪路 隼 人
北村大膳 由次郎
高木小左衛門 東 蔵
後家おまき 秀太郎
和泉屋清兵衛 我 當
またまた観てからだいぶ時間が経ってしまった、、。
一、鳴神
歌舞伎十八番なんだけど実は始めて観ました。基本的に長らく孝夫・仁左衛門を追いかけて来たので観る機会がなかったんですね。
この日、一番印象に残ったのは雲の絶間姫を演じた七之助。花道に登場した瞬間そのヒンヤリとした美しさにゾクっときた。前回観た時よりも一段と痩せて見えたが、それがまた何やらそそるというか、、。
それにしてもこの演目、こんなにアダルトでいいワケ、笑? 橋之助は無邪気に40過ぎの童貞男を演じていたけどね、あまりにオヤジなエロネタ満載で見てるこっちが恥ずかしくなったわい。
ニ、土蜘
歌舞伎座さよなら公演で観た菊五郎の僧智籌実がもの凄く良くて心に残ったので楽しみにしていた演目。勘九郎は期待に違わず秘めたる暗黒の敵意を不気味に発し、体のキレの良さでまた菊五郎とは違うシャープな土蜘を演じてました。次に機会があれば今度は1階席で観たいな。
今回なんと言ってもゴージャスで、これが襲名公演なのだと印象づけたのが勘三郎、仁左衛門、吉右衛門という豪華オヤジ三人衆による番卒。勘三郎と吉右衛門が一緒に演じている姿は夜の部の鈴ヶ森同様感慨深いものがありました。
三、河内山
ニザ贔屓としてはなんつってもコレ。質屋の場では余裕のあるワルぶりがまた色気たっぷりで貢ぎたくなる男ぶり。ただ、この場は珍しくニザさまのセリフが怪しい場面が何度かあって、普段全くそういう所のない人なので驚きました。俳優祭の時も咳き込む場面があったりし、考え過ぎかなと思うけど4月まで連続出演の長丁場。心配っす、、。
そんなニザさまも松江候お屋敷からはサスガの名調子をきかせ、最後に花道を去って行く時の憎たらしさといったら!ハゲでもイケるという事が判明しました。この手の芝居で相手がニザさまとなるとさすがに勘九郎は影が薄かった。世話物やると現代人になっちゃうんだよね。
この日は襲名のお祝いだしフォーマルっぽい装いで行こうかとも思ったんですが、席が3階席なんでね〜。夜の部は初日に行ったんですけきれいどころの姉さん達をはじめ華やかな柔らかものが目につきましたが、それでも三階席で見かけた訪問着はちょっと浮いてると感じました。その格好なら一階席じゃね?って感じで。いや、もちろんお祝いの気持ちだからいいんですけど。
で、演目の「河内山」と言えば今回はやらないけど大好きな「雪暮夜入谷畦道」。あるいは、山中貞雄監督の傑作「河内山宗俊」で当時16歳の美し過ぎる原節子に降り積もる雪。雪のイメージなんです私にとっては。
つー事で夜に雪が降り積もっているように見える付け下げに番傘模様の洒落袋帯で出かけました。
そしてお約束の芝居後の酒場放浪記ですが、昼の部ってことで店がまだ開いていない時間なので、まずは「築地すし好本店」で腹ごしらえ。下手な居酒屋に入るより魚は美味しいしお酒も安い。
冷酒で乾杯〜。いい調子です!
その後は「パリのワイン食堂」へ。混んでて予約が入りにくい店ですが、タイミング良く席があいた。ラッキー!この時点でまだ7時。ここでワインをそれなりに飲んで、最後は芝居の半券があれば一杯目の泡ものがタダって事で最近良く行くビストロ「ヌガ」へ。
飲んだ飲んだ。付け下げだっつーのにつり革にぶら下がるようにして帰宅。イカンです。家に帰るまでが襲名披露公演だ。今週末の中村座は気をつけよう。
待ってました。
な、観劇記録+飲み歩き記録。
この付け下げ、生で拝見したいんですよ。
今週末は激寒(東京にしては)かつ雨のようですよ。。。
by のの吉 (2012-03-07 22:20)
>のの吉さん
待っていたとはありがてぇ。
いやですね〜、雨。ヒドかったらシルックかなぁ。
by 黒猫 (2012-03-07 23:31)