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巡業 西コース 松竹大歌舞伎 [着物で歌舞伎]

一、雨の五郎(あめのごろう)

          曽我五郎時致  片岡 愛之助


二、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)

  下市村茶店の場
  同  釣瓶鮓屋の場

   茶店
          いがみの権太  片岡 仁左衛門
           主馬小金吾  片岡 愛之助
           若葉の内侍  市川 高麗蔵
            弥左衛門  坂東 彌十郎
             小せん  片岡 秀太郎

   すし屋
          いがみの権太  片岡 仁左衛門
              お里  片岡 孝太郎
              お米  坂東 竹三郎
            梶原景時  坂東 薪 車
           若葉の内侍  市川 高麗蔵
            弥左衛門  坂東 彌十郎
     弥助実は平維盛/小せん  片岡 秀太郎


立川市民会館での千秋楽を観ました。

巡業の舞台を観るのは初めて。当然の事ながらステージは狭く、音響的にも残響でセリフが聞き取りにくい。しかし、地方都市の市民会館の雰囲気や客席と舞台の近さ、演出の工夫など、いつもの「伝統芸能」然とした歌舞伎と違うところに何かしみじみとした温かさを感じるというか、巡業ってとても重要な事だよな、と、実感。

さて、ニザ様のいがみの権太ですが、最近は世話物よりも断然時代物に冴えがあるニザ様が、実に久しぶりに昔ながらの軽快でヤクザな色男を見せてくれたと言った感じでした。

江戸っ子っとは違うんですよね。口が達者で調子が良い。関西の、まさに「権太くれ」。大好きな「犬シリーズ」の田宮二郎的なかっこよさ!堪らんです!こういうのって“演じ”てしまうとすんごく臭くなっちゃうと思うんですけど、そうならないところがさすが。

女房を演じるのは秀太郎で、見た目は若い熱々夫婦には見えないんですけどね、それでも孝太郎よりも老人である秀太郎の方が可愛い女に見えるから不思議。安心して見ていられるし秀太郎の存在はホントに重要です。


RIMG0178.jpg


この日は単衣の紅花紬に博多帯で出掛けましたが、やはり暑かった〜!


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mitama

こんにちは。
巡業というのは見たことがありませんが,東京でもやるんですね。
私が歌舞伎をみるきっかけとなったのが玉三郎で,とくに玉孝コンビが一番好きで,昔はよく見に行きました。片岡 仁左衛門,ステキですね。
私も先週観てきましたよ。演舞場の花形歌舞伎を。本当は夜の部がみたかったんですが,友人が昼の部を招待してくれて観に行きました。
若手が揃うとなんとも活気のある舞台になるようで,楽しかったです。
ちなみに着物は,一緒に行く友人がカジュアルな格好で行くから着物なんて着てこないでと言われ,洋服で行きました。
着物で観劇デビューしようと思ったのに・・・。

by mitama (2011-10-21 14:38) 

はつき

ああ、やっぱり行きたかったなあ…。

巡業は、昔はよく行きました。練馬とか松戸とか…
藤沢まで遠征したことも。

歌舞伎をあまり見たことのない人も多く、すごーく気合いの入った人や逆にカジュアルな人など、客層も幅広くて面白いですよね。
今年は震災の影響で公文協東コースがなくなってしまって残念ですが、がんばって夏の巡業は続けてほしいもんです。
by はつき (2011-10-21 17:03) 

黒猫

>mitamaさん
玉孝コンビ無敵ですよね〜。見た目はもちろんなのですが、それ以上に二人の間に流れる空気が特別に色っぽく浮き立つというか、、。残念ながら玉三郎は演舞場に出演しない事にしているようなので、二人の共演を最後に観たのは昨年末の京都南座という寂しさ。早く新歌舞伎座ができて欲しいです。

今月は昼の部を買っていたのですが、仕事で行けずに悔しかったです、泪。右近も笑也も良い役者ですよね。もっと見られたらいいのにと思います。

着物デビューできなくて残念でしたね〜。でもこれからが着物には良いシーズンなので是非また来月にでも!

>はつきさん
巡業だと親密な感じがいいですね。地方では1000人しか入らなかったガラガラ公演もあったニザ様が言ってましたが、そこに行きたかったです、笑


by 黒猫 (2011-10-22 10:42) 

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