柿葺落四月大歌舞伎 第二部 [着物で歌舞伎]
一、弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)
浜松屋見世先の場より
滑川土橋の場まで
弁天小僧菊之助 菊五郎
南郷力丸 左團次
赤星十三郎 時 蔵
忠信利平 三津五郎
岩渕三次 錦之助
浜松屋宗之助 菊之助
関戸吾助 松 江
狼の悪次郎 市 蔵
木下川八郎 團 蔵
伊皿子七郎 友右衛門
浜松屋幸兵衛 彦三郎
青砥左衛門藤綱 梅 玉
鳶頭清次 幸四郎
日本駄右衛門 吉右衛門
二、忍夜恋曲者(しのびよるこいはくせもの)
将門
傾城如月実は滝夜叉姫 玉三郎
大宅太郎光圀 松 緑
一、弁天娘女男白浪
菊五郎の弁天小僧は何度も見ていて絶品だとは百も承知でしたが、今回はいつものように浪々と響く声には更に張りがあり、その名調子はいつも以上にしなやかに強く、文句のつけどころのない弁天小僧を演じて我々を江戸時代へと誘ってくれました。
いつもなら「稲瀬川勢揃いの場」で終わるこの演目も今回は大詰めまであり、「極楽寺屋根上の場」での菊五郎は大屋根での立ち回りも軽やかに、、、とは行かない迄も、70歳という年齢を全く感じさせない大立ち回り演じました。追手のアクションも揃ってキレに決まり気持ち良い!「がんどう返し」から山門が現れるダイナミックな舞台変換で日本駄右衛門の吉右衛門と青砥左衛門藤綱の梅玉が登場すると劇場中が一気に華やかなムードに。いやはや。まさにこれぞ歌舞伎のスペクタクル。
惜しむらくはここに團十郎も勘三郎もいないという事。ああ、彼らにもここに居て欲しかった、、。
二、忍夜恋曲者
平将門が滅ぼされた後、将門がかつて御殿とした相馬の古御所に現れるという妖怪探索の為、源頼信の命を受けて屋敷に訪れた光圀と傾城に化けて現れた将門の娘・滝夜叉姫との攻防をめぐる舞踊劇。
玉三郎程この世のものでない美しさが似合う歌舞伎役者がいるだろうか?真っ暗な劇場にロウソクの灯によって照らされ、スッポンから現れる玉三郎の怪しい美しさは圧倒的。しかし、今回はかなり遠い席だった為殆ど真上からの鑑賞。旧歌舞伎座で観た時のような登場の衝撃は正直ちょっと薄かったです。
しかし、その後の常磐津節にのったクドキはさすが。怪しく色っぽいのに品がある。一方の光圀を演じた松緑もしっかりとした台詞回しと踊りで舞台を引き締めて存在感を示しました。
大詰のガラガラと屋敷が崩れる「屋台崩し」のセットも見応えがあります。「雨月物語」のような、妖術によって作られた幻想が壊れて行く様には心惹き付けられました。
さて、今回の席は三階B席4000円。3階席の上の段で指定では一番安い席ですが一応花道はギリギリ見えます。ただ、役者が舞台の高い位置に立つと顔が見えない。まぁでも舞台の半分が見えなかった演舞場に比べればね。ほんと、なんなのかしらあの劇場は。
この日はこのまま続けて第三部を見るので場内をウロウロ。
エスカレーターはあるけど敢えて昔のように階段を登るのもいいかもしれない。
落ち着いたら桟敷にも行きたいな。
三階にある「めでたい焼き」は相変わらず行列で5個持ち帰りの予約は早々にオーダーストップ。
この後第三部に続きます。
浜松屋見世先の場より
滑川土橋の場まで
弁天小僧菊之助 菊五郎
南郷力丸 左團次
赤星十三郎 時 蔵
忠信利平 三津五郎
岩渕三次 錦之助
浜松屋宗之助 菊之助
関戸吾助 松 江
狼の悪次郎 市 蔵
木下川八郎 團 蔵
伊皿子七郎 友右衛門
浜松屋幸兵衛 彦三郎
青砥左衛門藤綱 梅 玉
鳶頭清次 幸四郎
日本駄右衛門 吉右衛門
二、忍夜恋曲者(しのびよるこいはくせもの)
将門
傾城如月実は滝夜叉姫 玉三郎
大宅太郎光圀 松 緑
一、弁天娘女男白浪
菊五郎の弁天小僧は何度も見ていて絶品だとは百も承知でしたが、今回はいつものように浪々と響く声には更に張りがあり、その名調子はいつも以上にしなやかに強く、文句のつけどころのない弁天小僧を演じて我々を江戸時代へと誘ってくれました。
いつもなら「稲瀬川勢揃いの場」で終わるこの演目も今回は大詰めまであり、「極楽寺屋根上の場」での菊五郎は大屋根での立ち回りも軽やかに、、、とは行かない迄も、70歳という年齢を全く感じさせない大立ち回り演じました。追手のアクションも揃ってキレに決まり気持ち良い!「がんどう返し」から山門が現れるダイナミックな舞台変換で日本駄右衛門の吉右衛門と青砥左衛門藤綱の梅玉が登場すると劇場中が一気に華やかなムードに。いやはや。まさにこれぞ歌舞伎のスペクタクル。
惜しむらくはここに團十郎も勘三郎もいないという事。ああ、彼らにもここに居て欲しかった、、。
二、忍夜恋曲者
平将門が滅ぼされた後、将門がかつて御殿とした相馬の古御所に現れるという妖怪探索の為、源頼信の命を受けて屋敷に訪れた光圀と傾城に化けて現れた将門の娘・滝夜叉姫との攻防をめぐる舞踊劇。
玉三郎程この世のものでない美しさが似合う歌舞伎役者がいるだろうか?真っ暗な劇場にロウソクの灯によって照らされ、スッポンから現れる玉三郎の怪しい美しさは圧倒的。しかし、今回はかなり遠い席だった為殆ど真上からの鑑賞。旧歌舞伎座で観た時のような登場の衝撃は正直ちょっと薄かったです。
しかし、その後の常磐津節にのったクドキはさすが。怪しく色っぽいのに品がある。一方の光圀を演じた松緑もしっかりとした台詞回しと踊りで舞台を引き締めて存在感を示しました。
大詰のガラガラと屋敷が崩れる「屋台崩し」のセットも見応えがあります。「雨月物語」のような、妖術によって作られた幻想が壊れて行く様には心惹き付けられました。
さて、今回の席は三階B席4000円。3階席の上の段で指定では一番安い席ですが一応花道はギリギリ見えます。ただ、役者が舞台の高い位置に立つと顔が見えない。まぁでも舞台の半分が見えなかった演舞場に比べればね。ほんと、なんなのかしらあの劇場は。
この日はこのまま続けて第三部を見るので場内をウロウロ。
エスカレーターはあるけど敢えて昔のように階段を登るのもいいかもしれない。
落ち着いたら桟敷にも行きたいな。
三階にある「めでたい焼き」は相変わらず行列で5個持ち帰りの予約は早々にオーダーストップ。
この後第三部に続きます。
おぉー色々探索してますね。
こちら拝見して、私もチケット写真撮ろう!と思ったんですが、二部の分が既に見当たらず。。
褒めてらっしゃる「屋台崩し」ですが、私は不覚にもドリフ?と思いました。
慣れない席でテンション変になってました。多分。
by のの吉 (2013-04-24 00:08)
>のの吉さん
歌舞伎とドリフは紙一重ですよね、笑。あれは遠くから見た方がイイ感じに見えるのかもしれません。いいなー1等席〜。
by 黒猫 (2013-04-24 08:45)
いいなぁ、2部も3部も観てらしだんですね。
続けて観たことがないんですが、
同じ席をとることができるのですか?
一度劇場を出されないんですか?
なんか、チケットの取り方からして面倒で・・・。
by mitama (2013-04-24 18:37)
>mitamaさん
同じ席を取る事はできないんですー。面倒ですよね。
一旦劇場からは出されますが、歌舞伎座からは出なくてすみました(もちろん出てもオッケー)。館内あちこちにスタッフの方がいますが、その方に切符を見せるともぎってくれて、開場までの間お土産物屋をのぞいたり廊下をウロウロしてました。
3部制だと短いので二部続けて見るくらいで丁度満腹になる感じですね。
by 黒猫 (2013-04-24 19:17)
歌舞伎座の復活のおかげか?、黒猫さんのブログが頻繁にみられるようになって嬉しいです(^^)
by はつき (2013-05-10 12:02)
>はつきさん
ありがとうございます!やはり記録しておくと後々便利だと実感しまして、新歌舞伎座開場のタイミングでまたスタートしました。
今後ともよろしくです〜。
by 黒猫 (2013-05-11 15:11)